
うちには長年愛用してきた、リネンの食器拭きがあります。
教室もやり、遊びに来る友人も多い我が家で、たくさんの食器や鍋を拭いてきました。
ずっと使ってきたそのクロスはリネンガーゼで作られていて、どんなにたくさんの食器を拭こうとも、どんなに多くのシルバーを拭こうとも、クロス自体がじっとりと濡れてしまうことがないまるで魔法の布巾。
ちょっとその辺にかけておけばすぐに乾いて、また次の鍋を拭いて…と、本当に手放せないものです。出張の料理教室の時に、持っていくことすらあります。
私の教室では、生徒さんが食器を洗ったり拭いたりしてくださるのですが、今までいったい何人の生徒さんからこの食器拭きはどこで買えますか?と聞かれたかわかりません。
うちにある数枚のクロスも、何度も何度も使っているうちにだんだんと毛が抜け、痩せ細ってきました。
今では作っていないこのクロス、ボロボロになったらどうしよう、生徒さんにもなんとかして届けてあげられないかな…と思っていました。
そんな時、CHECK&STRIPEの在田さんが我が家に遊びにいらっしゃいました。
一緒にご飯を食べ、片付けをしている時に、やっぱり生地屋さんなのでうちの食器拭きに大きく反応されました。
これこれこういうわけで…とお話をしたところ、それじゃあ一緒に良い生地を探して、理想のキッチンクロスを作りませんか?とお声がけいただきました。
これはなんという巡り合わせでしょうか。すぐに見立てた生地を送ってくださり、どういう形が良いか、生地の端の始末はどうしましょうか、タグの色は…などなど、何度もやりとりをして、ついに理想のキッチンクロスが完成しました。
大きさは2種類です。
こんなに大きい食器拭き、見たことないでしょう?というくらいの大判。
108cm×108cmのもの。そしてもう一つはその半分サイズ、108cm×50cmのもの。
素材は国産のリネンガーゼです。
どうしてこんなに大きいのかというと、半分に畳んで使って欲しいからです。
リネンガーゼクロスは、1枚だと向こうが透けるくらい薄く、なんとなく心もとない印象です。
しかし吸水性は本当に素晴らしく、食器拭きを作る時、これ以外の素材は考えられませんでした。
この弱い印象を、畳んで使うことで解決します。
2枚重ねになることで、吸水性の良さは倍となり、持った時の生地の安心感があります。
もちろん、大きい鍋を拭く時は畳まず使えば楽々拭くことができます。
乾かしたいときは、畳んでいたものを広げてその辺に引っ掛けておくと、あっという間に乾いてしまいます。
サイズがもともと大きめなので、フックなどに引っ掛けたまま、垂れ下がった布の部分でコップやカトラリーを拭いたりすることもでき、大きいことは何かと便利なのです。
使い方はあなた次第、大きい方は首に巻いてストールにしたい!とか衣類を包む風呂敷にもなるね、とかちょっとしたテーブルクロスにちょうど良い、など友人たちは言っていますよ。一枚の布、という自由な発想でお使いください。
食器拭きの布で、少しでもストレスを感じている方がいたら、是非こちらを使ってみてください。
人生が変わる、といっても過言ではないくらい、そのストレスから解放されると思います。