2025年秋冬 FROM THE STUDIO（12 items）

チューダー様式の建物を幾何学的に再構築した「ハヴィンデン・チューダー」を、縮小しました。

最も古くからあるデザインの手法のひとつである木版画を体現した「クリオ」。マートンプリント工場の熟練した職人たちによって受け継がれてきた複雑で時間のかかるブロックプリントの工程は、長年にわたりリバティの印刷技術と名声に欠かせないものでした。布地に印刷する前に紙に試し刷りをしていた1930年代の典型的な小花柄を思い起こさせます。

質感のある色彩がスポットライトを浴び、人目を引く幾何学的な配置を形成しています。対照的な色合いと補完的な色合いで構成された長方形のブロックは、かつてアーカイブ作品のカラーチップとして使用されていました。通常、これらの手描きブロックは紙の端に繊細に施され、参考見本やミニチュアのカラーパレットとして使用されていました。

リバティの初期のウッドブロックプリントを代表する「ネル、アニー＆メイ」は、リバティのアーカイブに所蔵されていた手刷りの試し刷り紙をベースに描かれました。バラ、サクラソウ、カーネーション、ブルーベル、ヒナギク、アネモネで彩られた草原が描かれています。リバティのボタニカルの真髄ともいえるこのデザインは、微妙な影の跡が、オリジナルの試し刷りのわずかな不完全さを彷彿とさせます。

リバティのスタジオでインクと水彩絵の具をウォッシュ技法を用いて制作された「サンドラ・スプリング」は、1938年頃の布の断片からインスピレーションを得ています。1930年代に描かれたオリジナルの花々をイメージし、紅ハコベ、マリーゴールド、ゼニアオイ、ヤブイチゲ、ニチニチソウ、ブルーベルなど、さまざまな花が咲き乱れる魅惑的な草原を表現しています。